小説・漫画・映画の記号

物語を作る手法は複数ある。
そして手法により表現できる記号は異なり、語りうる物語は違う。
それだけではない。
記号の存在は人々にその対象の実在を信じさせ、記号の不在はその生成へと駆り立てる。

小説の記号

小説というメディアは複雑な物語を記述する媒体としては最も基本的で長い歴史を持つ。
文字のみ、あるいは文字とわずかな挿絵で表現される。

小説の記号はもっとも分かりやすい。
言葉で表される文字が、概念がそのまま表現できる。
複雑すぎて文字でしか表現できない心理や説明、主観的な認識、抽象的な内容が記述できる。
実際には意味のはっきりしない、あるいは無意味な表現も可能であり、意図的な読者による理解の阻害も、技巧的表現も可能だ。

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感想:コンビニ人間+おまけ(蹴りたい背中)

なんとなく純文学という名前がついている文章を読みたくなって、芥川賞受賞作でたまたま手元にあったこの本を読んでみた。

とりあえず読みやすい。

分量が少ない。
余白が多い。
会話に地の文がほぼない。
腹が立ったり、感情移入したり、そういうキャラクターがいない。頭を働かせる要素がない。

物語構造は典型的な起承転結。というか承承転承みたいな。
いわば日常もの。

芥川賞作品は初めてで、日本人作家はまず読まない。最近は小説を読むのも億劫。
そういう私としてはそれだけで十分価値はあった。

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